医師の面接で必ず聞かれる質問は?面接対策のポイントや服装、注意点も解説

医師の面接で必ず聞かれる質問は?面接対策のポイントや服装、注意点も解説

医師の面接で必ず聞かれる質問は?面接対策のポイントや服装、注意点も解説

転職活動において、「面接」とは内定が決まるかどうかに直結するとても重要な場面です。
面接前には履歴書や職務経歴書を添えて医療機関には相談していますが、面接をするにあたり特に先方が知りたいのは、「面接でなければわからないこと」です。
先生と医療機関が対面でお話をすることで、入職する前後の違和感(ミスマッチ)が生じることを防ぐことができます。
そこで今回は、面接の事前準備、よく聞かれる質問内容、そして注意点などをご説明していきます。

 

医師の転職面接における3つのチェック項目

医療機関の採用担当者が面接でチェックしたい項目は、大きく分けてスキルや経験、人柄、意気込みの3つです。面接対策として、下記項目を具体的にイメージしながら準備していくと、安心して面接に臨めるでしょう。

 

スキルや経験

面接の中で医療機関が注目するポイントの一つは、先生がどれだけ医療機関の「戦力」となっていただけるかどうかです。自院で不足していたり、求めていたりする医療スキルや経験があるかどうかをまず判断します。整形外科であれば、関節、脊椎脊髄、手外科、スポーツ整形外科、リウマチなどの先生ご自身の専門分野が大事です。また専門医・指導医の有無などもご経験の指標の一つとなります。
整形外科でいえば、もちろん日本整形外科学会専門医・指導医の有無は言うまでもありません。
さらに日本脊椎脊髄病学会、日本手の外科学会、日本肩関節学会、日本股関節学会、日本関節鏡・膝・スポーツ学会、日本人工関節学会などの学会会員や専門医などの資格の有無も重要なポイントとなります。

 

人柄

「面接でなければわからないこと」、その一つが人柄です。
病院スタッフの一員として、看護師や臨床工学技士などのコメディカルスタッフとコミュニケーションが問題なくとれ、かつ円満にやっていける人柄であるかどうか。医療機関(法人や経営者の方など)の価値観や方針に合っているかどうか。患者さんのニーズにマッチしたコミュニケーションがはかれそうか(受け答えができるか)。
例えば、内科系医師であれば、小さなお子様やご高齢者そしてご家族からのご相談にもしっかり耳を傾け、不安を取り除けるような丁寧な受け答えができるのか。
外科系医師であれば、どんな非常事態でも動じずに冷静な判断・対応ができる落ち着いた人柄なのか。病院の「顔」として先生のお人柄は医療機関の評判にもつながる重要なポイントとなります。

 

意気込み

面接では転職や業務への前向きな姿勢、熱意、キャリアアップへの意欲があることをしっかり医療機関へ伝えましょう。病院への貢献意欲があることはとても重要であり、採用担当者は特に注目しています。

 

医師の面接対策での大切な2つの準備

先生が医療機関の面接に臨む場合には、まず以下の2つの準備をしっかり行いましょう。

 

医療機関の情報収集

採用面接とは求職者である先生と採用側の医療機関の互いが選びあう「お見合い」のようなものです。先生方が医療機関を選ぶのではなく、双方がお互いのことをどれだけ深く知ることで「内定」という決定が出ます。面接に臨むならまず、公式サイトなどを見て相手(医療機関)のことを知る必要があります。
総合病院の場合、自分の診療科目の情報だけでなく、経営理念や行動指針、ビジョンなどを確認しましょう。
クリニックの場合には、診療内容や院長の社会貢献活動などに注目すると良いでしょう。情報収集を十分に行うことで、医療機関にも前向きな印象を与えることができますし、先生ご自身も自信をもって面接に挑むことができます。

 

志望動機を掘り下げる

医療機関のことを深く理解したら、次は自分の志望動機についても深く掘り下げていきましょう。
例えば、B市近郊で転職先を探していて、A総合病院への転職を希望する場合、「B市で整形外科があるのはA病院だけだから」だけでは熱意を伝えることはできません。
そこで「なぜA病院なのか?」と掘り下げていくと、現状の問題点(現在の勤務先ではキャリアアップが難しいなど)や新しい職場への期待感(スキルを伸ばしたい・地域医療に貢献したいなど)を踏まえた、明確な志望動機が見つかりやすくなります。そしてそれこそ採用担当者が先生に求めるものに近しいと言えます。
上記を見直すことで、採用担当者によく聞かれる退職理由やキャリアプランについても自然と答えられるようになります。

 

医師の面接でよく聞かれる質問とおすすめの回答例

応募先の医療機関によって質問内容は少し違ってくるかもしれませんが、どの面接でも聞かれるであろう定番の質問は以下の5つです。

 

自己紹介をしてください

多くの面接ではじめに聞かれる質問が「自己紹介」であり、わかりやすく簡潔に話せるかどうかを確認する質問でもあります。専門分野や取得資格、経験などを盛り込みながら1分程度にまとめていきましょう。
リラックスして明るくハキハキとした口調で話すことが大切です。
医療機関へアピールするチャンスでもあり、面接全体の印象を左右する大切なポイントとなります。

 

前職の退職理由を教えてください

退職理由も必ず聞かれる定番の質問の一つで、長く勤められそうかを確認するための質問です。この質問では、ポジティブな回答をすることが重要です。
たとえ理由が、「上司と合わなかった」「やりたい治療をやらせてもらえなかった」「苦手な患者さんがいた」などのマイナスな理由だったとしても、面接ではそのまま悪口や批判のようにネガティブに話すのはNGです。
例えば、「やりたい治療をやらせてもらえなかった」の場合には、「◯◯の経験も豊富に積ませていただいたのですが、もっと多くの治療技術を学び、さまざまな患者さんを助けたいという想いで御院を……」
といったキャリアアップへなどのポジティブな志望理由に変えて伝えるようにしましょう。

 

面接では自分に非がなくても、ネガティブなことは言わないように心がけることが大切です。
ネガティブな退職理由を示してしまうことで、「転職後も同じ理由で辞めてしまうのでは?」と採用者に懸念されてしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

志望動機を教えてください

クラシスのような紹介会社を通じて面接を設定している場合は、事前に面談などで医療機関の背景を確認しているため、その通りに面接でお話いただければ、たいてい問題ございません。
紹介会社を通じてではなく、先生ご自身でご応募して面接を設定した場合には、先述で掘り下げた志望動機を簡潔にお話しましょう。
またそれに際して、自己紹介や退職理由、将来のキャリアプランとの矛盾を解消しておくことも大切です。

 

将来のキャリアプランをどのように考えていますか

優秀な医師がキャリアアップを目指すのは非常に良いことです。
ただし、人材不足に悩んでいたり、なるべく長く働いて欲しいと考えたりしている医療機関の場合、数年後の開業やUターン、留学などの話をすることで採用担当者を不安にさせる可能性もあります。
キャリアプランについて具体的かつ正直に伝えるべきかどうかというのは、医療機関によって変わってきます。
ご自身のキャリアプランを曲げる必要はありませんが、相手ありきの面接なので率直に意見を述べながらも医療機関に寄り添った伝え方をするといいでしょう。

 

なにか質問はありますか(逆質問)

面接の終盤になると採用担当者から聞かれるのが逆質問です。
おすすめは、医療機関に導入されている新しい技術や検査機器、治療方法などに関する質問です。これらは、興味・関心とモチベーションの高さをアピールできるという魅力があります。
特に質問がない場合はそれでも構いませんが、質問をすることで入職への前向きな姿勢を医療機関へみせることに繋がるので、いくつか準備しておくことをお勧めします。
一方で、賃金や当直回数、休日、昇給といった待遇面や勤務環境の質問を繰り返しするのは避けた方が良いでしょう。場合によっては先生ご自身の印象が下がってしまいますし、基本的には面接前に確認しておくべき事柄だからです。紹介会社経由の場合は、担当者に事前に確認しておきましょう。

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医師が転職面接に臨む場合の注意点

面接に臨む際には特に以下の点に注意が必要です。

 

面接時の服装にも気をつかいましょう

「第一印象の約9割が身だしなみで決まる」といわれるほど、見た目で人の印象は大きく左右されます。
特に面接では、身だしなみに気を遣っていないと、入職意欲が低いと見なされマイナスイメージにつながる場合もあります。

 

身だしなみの注意点

 ラフな服装は避け、アイロンのかかったスーツorジャケットスタイル

 男性医師は髭をそり、髪は整髪料で整えましょう

 靴は事前に磨き上げましょう

医師ジョブブログ

暑い季節に医療機関に見学や面接で訪問される際の服装、悩みませんか? 昨今はWEB面談も珍しくない状況ですが、やはり面接・…

 

面接ポイントは応募先によって異なる

医師の面接で求められる答えや姿勢は、応募先が病院、クリニック、企業、施設かによって異なります。
例えば、クリニックでは地域の中で医療を提供するため、外来がメイン業務になります。そのため対応可能な疾病・業務量などの質問がポイントとなるケースが多いようです。
製薬会社や保険査定医、企業の産業医などの場合は、企業の求人内容に当てはまる人物像・志望理由かどうかが非常に重要となります。
基本的に先生が選ぶのではなく、企業側が選ぶ立場なので、病院やクリニックよりも謙虚な姿勢が求められます。

 

面接の所要時間も医療施設によって異なる

病院での面接の場合は、病院施設や関連施設の見学、一緒に働く医療従事者との面会をすることがあります。
場合によっては1時間以内で終わりますが、見学などがあると2時間程度かかることも多いため、余裕を持ったスケジューリングが必要です。

 

医師の面接対策には「医師ジョブ」の活用がお勧め

上記の様に、応募先の情報収集や志望動機の掘り下げ、医療機関との連絡まで面接準備ではやるべきことがたくさんあります。毎日お忙しい先生なら尚更、時間の確保が難しいのではないでしょうか。
そんなときこそ、医師のための求人紹介サイト医師ジョブの活用がおすすめです!

 

面接対策に医師ジョブを活用するメリット

転職相談、先生のニーズにマッチした求人探し、条件交渉をいたします。

履歴書・経歴書の作成、応募先の情報収集、そして面接日時の設定も行います。
初めての面接でも安心!面接当日は担当者も同行し、フォローさせていただきます。
面接後、辞退を希望する場合も先生の評価を落とすことなく、医療機関へご説明いたします。
給与や労働条件など、「こんなことを聞いたら医療機関に失礼かも…」というような聞きづらいことでも、弊社エージェントが先生の代わりにお聞きします。

医師のための求人サイト「医師ジョブ」を運営するクラシスは、医療業界に特化した人材紹介で四半世紀の実績がございます。初めての転職活動という先生は特に右も左もわからないと思いますが、長く医療業界に特化した紹介事業を行うクラシスの医師ジョブにお任せください!

 

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まとめ

「スキルアップを目指したい」「子育て中なのでライフワークバランスを重視した勤務がしたい」「メスを置いてゆったりとした勤務がしたい」、など先生方にとって転職を決める理由は様々かと思います。
面接において大切なことは事前準備を怠らないこと、そして面接時の発言では相手への敬意を忘れないことです。
例えば、面接などで同席いただく先生方が旧知の仲であったとしても、先生は選ばれる立場なので、TPOをわきまえた発言をすることが重要です。そして、それを守ることで面接の成功率はぐっと高まります。
転職活動において、少しでもご不安なことがあれば、弊社のような紹介会社を頼るのも一つの選択肢です。
今回お伝えしたことが、先生の「納得のいく転職」の実現に少しでも参考になれれば幸いです。


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