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◇ 医師ジョブマガジン 2023.04.04号 ◇
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2024年4月開始予定の「医師の働き方改革」では、長時間労働の是正などを目的とした様々な取り組みが開始されます。
一方、少し前から医師の業務的な負担の軽減を目指して「医師事務作業補助者」の存在が増えています。
なお、医療機関によっては、もっと簡潔に「クラーク」や「医療クラーク」、「電カル補助」、「アシスタント」などと呼ぶこともあるようですね。
この仕事は、医師の事務作業を専門的に補助する事務職と言い変えても良いかもしれません。
なお、医師事務作業補助者になるのに特別な資格などは必要ありませんが、厚生労働省が定めた基礎研修などを修める必要はあります。
また関連する認定試験などもあるので、医師事務作業補助者の中には認定試験を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
弊社も求人を頂戴する際、医師事務作業補助者の件を訊ねることがあります。
しかし、どうやら業務範囲は医療機関によって、少しずつ異なっているようです。
ただし概ねは、電子カルテの代行入力、診断書や主治医意見書等の文書作成補助、検査などのオーダー補助、診療データの入力、資料作成などを行うことが多いようですね。
また訪問診療の場合に運転業務などを行うという場合もあるようです。
え?運転は事務作業の補助なのか?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、医師事務作業補助者の一番重要な点は「医師の指示の下で業務を行うこと」です。
先ほども記載しましたが、業務範囲は「医師の事務作業の補助」です。
言い換えれば、レセプト業務や医療事務のような受付応対など、他の職種が行う業務の補助はできないということです。
もちろん、看護師の補助も【医師以外の指示を受けることになるため】、できない仕事の一つです。
医師事務作業補助者は「医師が行う事務作業の補助」であり、現場で医師事務作業補助者が他の仕事を引き受ける状態にならないように先生方も気を配ってあげると良いかもしれません。
ということで、先ほどの話に戻りますが、結論としては場合により運転も業務範囲になり得るということになります。
現在は個人開業のクリニックでも医師事務作業補助者の配置が増えています。
実際、配置により業務負担が減ったという声もあるので、しばらくはこの流れが続くことになりそうです。
※このコラムは2023年4月に配信した記事です