【医師ジョブマガジン】転職の際に条件の「妥協点」を考えておきましょう

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◇ 医師ジョブマガジン 2023.10.31号 ◇
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

お陰様で多くの先生方にご登録いただいており、忙しくさせていただいております。

時期的に常勤転職希望の先生が中心となりますが、やはり東京都内でのご転職希望の先生が圧倒的に多い状況です。

その中で「東京都心部で高額案件で週4日当直なしの求人を探している」という話をお聞きしたことは何度かございます。

しかし心を鬼にしてはっきりと言ってしまうと、そんな条件は夢物語に近いです。

もちろん皆無というわけではないのですが、まずそういった条件の求人が出ると各紹介会社・各先生方のコネクションの間で取り合いになります。

そもそも東京都心部は医師が飽和状態のため、年収はやや低めに設定されていることが多く、給与を追い求めると長期戦となりがちです。

確かに転職にあたって、最初に満足できる理想の条件を考えてみるのは良いことです。

しかし、こういった転職条件というのは状況に応じて変更可能な余地を残しておくものなのです。

ではどこに余地を残すかという話になってきますが、先生ご自身がどの条件を重視しているかによると言えます。

● 高額給与を重視
⇒ 週4日当直なし/東京都心部のいずれかを妥協する

● 週4日当直なしを重視
⇒ 高額案件を妥協する

● 東京都心部を重視
⇒ 週4日当直なし/高額案件のいずれかを妥協する

とはいえ、ここでいきなり全ての条件を変更したり諦めたりしてしまうのはおすすめしません。

人づてや各紹介会社などから地域性や求人の時期的な傾向などの情報を得ていく過程で条件を見直していくことがポイントです。

よく紹介会社がコラムなどで紹介する転職スケジュールなどで、「情報収集の期間」とあるのはこのためです。

「理想と現実をすり合わせ、条件を詰めていく期間」と言っても良いかもしれません。

もし、紹介会社をご利用になっているのであれば、担当者との面談を設定いただくのも良いでしょう。
どの条件を重要視しているか?という部分や、先生ご自身も気づいていない漠然とした希望から求人の条件を詰めることができる良い機会と言えます。

もちろん先述の通り、長期戦で理想通りの求人が出てくるのを待つのも戦略ですので、その選択肢も良いでしょう。
ただ転職時期が決まっている場合には、やはりしっかりとした情報収集とご自身の条件とのすり合わせは必要です。

このコラムは2023年10月に配信した記事です