【医師ジョブマガジン】プライマリケアの可能性

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◇ 医師ジョブマガジン 2022.12.09号 ◇
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2018年に開始された新専門医制度に於いて第19番目の基本領域として追加された『総合診療専門医』。

今、日本の一次医療の現場では「プライマリ・ケア」の必要性が増し続けており、その医師の育成が強く求められております。

医師である皆さまには周知の事と存じますが、その背景としては以下の理由が挙げられています。

・ コロナ禍以降、一次医療の必要性がより高まっている
・ オンライン診療などはプライマリケアに近く、その需要拡大が予測される
・ 専門診療科を横断した診療で、過剰医療や過剰投薬を未然に防ぐことに繋がる
など

多くの患者に「より身近な医療」を提供する機会が求められております。

このような医療の在り方の変革の流れを受け、日本プライマリ・ケア連合学会では、『近接性』『協調性』『包括性』『継続性』『責任性』と『プライマリケアの5つの基本理念』を提唱しております。

これまでのクリニックでは、各専門に沿った診療に特化した形態での開設が中心でした。

しかし高齢者患者の多くは様々な慢性疾患を抱えて様々な専門医療機関の受診を要するため、体力的・経済的にも負担となっておりました。

そこでプライマリに診療可能な医療機関であれば、患者情報を一か所に集約して患者負担も軽減した状態で、より包括的に適切な治療を実施できるようになると期待されています。

コロナ禍以降では、その潜在的な需要が顕著となりつつある「オンライン診療」もプライマリケアの要素を多く持った診療形態です。

自宅等にいながら全人的な医療を受けられる「オンライン診療」は、予防医療としての機能も期待され、今後更なる拡大が見込まれております。

(特に2018年の新専門医制度の開始以降、)初期研修を終えた若手医師の中では基本領域での専門医を取得し、その後サブスペシャリティ領域の専門医の取得を目指すことが主流となっております。

専門科目にのみ限定するのではなく、対応可能な診療領域を広める教育・研修を受けた医師の増加が見込まれております。

そんな中、現在各種医療機関にてご活躍中の先生方にも、新たな診療科・領域にチャレンジしたいと思われている方も多くいらっしゃるかと存じます。

当社では、訪問診療やオンライン診療、療養型施設・介護施設など転科して新たな診療領域を広められる就業先のご提案が可能です。

新たな手技習得も叶えながら、基本専門領域での症例を維持しできるような業務内容の調整も交渉可能ですので、診療可能範囲を拡大させてプライマリに対応したいとお考えになる先生は、是非医師ジョブへお任せ下さい。

※このコラムは2022年12月に配信した記事です