【医師ジョブマガジン】救急車の今までとこれから

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◇ 医師ジョブマガジン 2022.09.16号 ◇
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9月9日は救急の日だったそうですね。
弊社のある御茶ノ水でもよく救急車やドクターカーを目にします。

ところでその救急車が実はフランス発祥だというのはご存じですか?

世界最初の救急車は、18世紀のナポレオン戦争と言われています。
ナポレオン軍の軍医長が戦傷病者をいち早く野戦病院へ搬送するために使用されました。
しかし、車両と言えど当時は「馬車」でした。

その後19世紀になり自動車が普及し、アメリカのシカゴで世界最初の自動車の救急車が運用されました。

日本では昭和8年(1933年)、横浜に国内最初の救急自動車が配置されます。
この頃の国内ではまだ荷車や馬車が交通の中心だった頃で、最高時速40kmのアメリカ製車両で運用されていました。

昭和38年(1963年)の消防法により各自治体が救急業務を行うことになったことで、日本全国に救急車が普及しました。

そして現在、主に稼働している救急車は国内企業のものがベースです。
価格は装備品も含め2,000万円から2,500万円程度と言われています。

2020年には東京消防庁が導入した「EV(電気自動車)」救急車も話題になりましたが、価格は8,000万円超え。
しかし導入の背景には、都が2050年までの実現を目指す「ゼロエミッション東京(温室効果ガス排出量の削減などを目指す取り組み)」があるようです。

国内初の救急車登場から90年弱、救急搬送の件数は年々増え続け、最前線で欠かすことの出来ない存在として活躍しています。

現在日本では救急車を無料で呼ぶことができますが、これは世界的に見ても珍しいことなのはご存じかと思います。
他の国では、救急車の手配が1回数万円ほどかかるところもあるようです。

日本でも救急車を有料化にする意見もあり、先生方も思うところはあるかと思います。
いずれにしても、救急の存在を当然と思うことだけはしないようにしたいと常々感じます。

※このコラムは2022年9月に配信した記事です


 

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