【医師ジョブマガジン】フェイクニュースにご注意ください

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◇ 医師ジョブマガジン 2024.01.09号 ◇
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昨今はAIなどが発達し、様々な分野に活用されています。

わかりやすいところで言えば、画像の加工などでしょうか。
以前はPCで専門ソフトを用いないとできませんでしたが、現在はスマートフォンでもアプリ上で容易にできるようになりました。
一因としてもちろん技術的な発展もありますが、AIもその高精度な加工の一助となっています。

しかしそれが理由で、フェイクニュースやデマが蔓延る時代となっているのもまた事実です。

「フェイクニュース」は誤情報から故意につくられた偽情報まで幅広く、「誤ったニュース」全般を指します。
一方、故意にAIの機械学習(ディープラーニング)を悪用してつくられたものに関しては、「ディープフェイク」と呼びます。

以前、岸田首相や各メディアのニュース番組などの高度なフェイク動画がつくられていたことでも話題になりました。
(そしてそれらのほとんどが投資の呼びかけなどだったため、恐らく詐欺目的だと言われています。)

AIの発達によってフェイク画像だけでなく、高度なフェイク動画も増えていることは、現代のフェイクニュースの特徴と言えます。
特に以前は難しかった音声などが、AIにより巧妙な偽物を作成できるようになったことも特徴的です。

今後、更に機械学習が進めば、更に見分けがつかないフェイク動画が増えていくであろう可能性も考えられます。

実際、既に外国では、ある企業でCEOから社員への動画という形で他者に作成されたフェイク動画により、社員が巨額の金銭を騙し取られるという詐欺の発生事例もあります。
警察の聴取の際、社員が「CEOの声だったので騙されてしまった」と発言したことも報じられていました。
(なお、そのCEOの声はAIに生成されたディープフェイクでした。)

とはいえ国内では、フェイクニュースを見分ける自信がないと回答した人が自信があると回答した人を上回るという結果も報告されています。

こうしたフェイクニュースの多くはSNS上でシェアされていたり、動画投稿サイトなどで見ることができます。

情報を見かけた際にはすぐにシェアなどの行動をするのではなく、その情報を見ている端末で検索エンジンなどを開いてみてください。
そして、その情報が本当に正しいのか、発信元が誰なのかなどを検索してみることをお勧めします。

またフェイクニュースは詐欺目的だけでなく、災害・医療などの誰かの命や健康に関わる分野でも見かけます。
悪質なフェイクニュースを拡散したことで逮捕された事例も存在しますので、情報の取り扱いには慎重になった方が良いでしょう。

しかし正しくネットを使うことができれば、良い味方となり得ます。
その「正しさ」を判断するためにも、日々最新のITリテラシーの獲得に心がけたいところです。

2024年能登半島地震により被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

このコラムは2024年1月に配信した記事です


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