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◇ 医師ジョブマガジン 2024.04.02号 ◇
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春は、新しい職場に移られた方、新しく物事を始めようとされている方、新しい物を買った方など、何かを新しくした・始めた方が多い季節です。
中にはスマートウォッチを新調した・使い始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スマートウォッチは、心拍や歩数の測定、消費カロリー、日々の運動データなど、様々なデータをスマートフォンと連動して記録してくれるので大変便利ですよね。
特に上記のデータは、「ヘルスケアデータ」とも呼ばれています。
大抵はヘルスケアアプリで管理されていますが、こうしたデータは所謂「機微な個人情報」でもあります。
基本的にスマートフォンなどでアプリを利用前には、長い規約を読む必要があります。
しかしその長文をスクロールしながら熟読して、その上「同意する」のボタンをタップするまでしっかりと内容を精査されている方というのは、正直少ないと思います。
少し前の話ですが、2018~2019年頃、欧米でヘルスケアアプリの騒動がありました。
簡単に言えば、ヘルスケアアプリ運営企業によりアプリ内のデータが、本名で利用するSNSを運営する他企業へユーザーに無断で共有されていたというものです。
理由としてはマーケティングの強化や調査といったところだったようですが、知らないところで自身の情報が使われている気持ちの悪さは拭えません。
この一件の大きな問題点としては、ヘルスケアアプリのユーザーがSNS企業への情報共有を停止することができない点でしょう。
ユーザー側からすれば、単純に利用しているだけなのに気づけば渡されているわけですから、防ぎようがありません。
一方、スマートフォンOS側も何も対策を講じなかったわけではありません。
純正アプリなどを中心にヘルスケアデータなどのユーザー情報の保護を進め、CMなども通して安全性の高さをアピールしています。
ただし一点注意したい点としては、昨今はAIの進化が著しい点です。
特に情報の精査・統合はAIの得意分野の一つで、データによっては膨大な情報から健康状態や氏名を特定するようなことも出来てしまうかもしれません。
まさしく使い手次第ではありますが、危険なことを頭の片隅に置いて正しく利用するなど、ユーザー側の意識なども重要なことかもしれませんね。
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このコラムは2024年4月に配信した記事です