【医師ジョブマガジン】流行中のインフルエンザにご注意を

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◇ 医師ジョブマガジン 2023.09.26号 ◇
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先日、東京都、埼玉県、千葉県でインフルエンザの「流行注意報」が発令されたことはご存じのことかと思います。

季節性のインフルエンザは、通常11~12月の冬に流行が始まり、1~3月に患者数がピークを迎えます。

統計を取り始めた1999年以降、9月に「流行注意報」が発令された例は2回しかなく、中でも東京都では観測史上最も早く注意報が発令されたことがニュースになりました。

現在の発生は異例とも言えますが、そもそもヨーロッパなどではインフルエンザのピークが乾燥している夏にあるため、海外からの旅行者の激増も一因かもしれません。
また10代を中心としたインフルエンザに対する耐性のなさ、全世代共通ではマスクや消毒などの対応をやめたことも一因と言えそうです。

ちなみに流行注意報の基準は、定点医療機関からの報告において、定点当たり患者報告数が週をに10人を超えた場合とされています。

現在の発令地域は、厚生労働省の発表資料によりますと上記3県以外に、沖縄県・愛媛県・佐賀県・徳島県でも発令されています。
しかし、これから感染エリアの拡大だけでなく、流行注意報から警報レベルにまで広がる可能性も指摘されています。

とはいえ、インフルエンザへの対策をしていないわけではなく、今年度はインフルエンザのワクチンが昨年度の実使用量から2割増の3100万本以上の供給が見込まれていることも報じられていました。

言うまでもありませんが、万が一感染したときの重症化を防ぐためにもワクチンの接種は望ましいと考えられます。
そして、やはり大事なことは日々の感染対策です。

・毎日の手洗い、うがい
・部屋の空気の入れ替え
・乾燥しないように加湿器を利用して適度な湿度(50~60%)を保つ
など、引き続き気を付けていきましょう。

新型コロナウイルス第9波も同時に発生しており、地域によっては既に学級閉鎖の措置も増え、小児科や内科では発熱患者で混雑しているところも少なくありません。

現場で各診療(特に外来・救急など)を受け持たれている先生方は、引き続き警戒が必要そうです。

※このコラムは2023年9月に配信した記事です


 

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