【医師ジョブマガジン】初期研修後の進路

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◇ 医師ジョブマガジン 2022.10.14号 ◇
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医師免許を取得し、初期研修を終えた後の進路に悩まれる若い先生が増えつつある印象です。

今回は初期研修終了後の先生方の進路をいくつかパターンに分けてご紹介させていただきます。

既に活躍されている先生方も、よろしければ最後までお目通しいただければ幸いです。

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(1)専門研修プログラム(専攻医)の選択

こちらは現在、最も多くの医師が選ぶ道なのではないでしょうか。
従来「後期研修医」とも呼ばれていた道ですが、将来のキャリアを見据えて専門性を学び、専門医を取得することを目標に研鑽を積みます。
かつては医局の力も強く、ほとんどの医師が医局に所属して経験を積んでいました。
しかしながら近年は医局には所属せず、民間の病院で研鑽を積む医師も増え、医局以外で研鑽を積む方も増えています。
我々としても、まずは専攻医の道へ進むことをおすすめしています。

(2)自由診療の選択

近年、1番増えてきている選択肢といっても過言ではないのがこちらではないでしょうか。
特に美容は人気が高いため、接遇面や自由診療への考え方、志望理由などをきちんと考えて臨むことが必要となります。
また最近は形成外科・皮膚科などの専門性・経験がある方を希望する求人も増え、初期研修後の先生では応募自体難しい求人も多くなりました。
さらに一度自由診療を選んでしまうと、保険診療に戻ることが難しくなることは留意すべき点です。
年収だけに捕らわれず、将来のキャリアを見越してどのタイミングで自由診療を選ぶのかも考えてもいいかもしれません。

(3)在宅診療の選択

ニーズが増え続ける在宅診療も、初期研修後に挑戦・転科する先生が増えています。
初期研修明けの先生の場合ですと指導体制も必要になってくるため、常勤医師の充実している施設や在宅診療専門医の認定施設を中心に探すといいでしょう。
未経験から始める場合は、在宅診療を深く理解するためにオンコール対応など入職当初は忙しいことが想定されます。
しかしオンコール当番の日以外は土日休みができる施設もあるため育児中の先生にもオススメです。
また、在宅診療に従事する場合、専門医の取得のほか「緩和ケア講習会」の受講や「難病指定医」、「15条指定医」などがあるとその後の転職でも優位となることが多いです。

(4)健診医の選択

“予防医療”の1つである「健診医」は、初期研修初期よりも後期研修途中の転科で人気の科目の1つです。
健診の場合は、外来や読影などスキル面はもちろんのこと他科よりも接遇面も重要視されるため、気を付けていきたいポイントとなります。
また、未経験の場合に在宅診療と比較すると常勤1名で対応している施設も多いため在宅診療よりも少しハードルが上がる印象です。
ほか終業時間が早い施設も多くワークライフバランスなども取りやすい環境ではありますが、年収面ではあまり高額は望めないのも特徴です。
保険診療とは少し異なるスキルが要求されますので、この点にも注意が必要です。

(5)産業医など企業に就職する選択

最後は、医療施設ではなく医師免許証を活かして一般企業に就職する選択です。
一般的には産業医資格を取得し、産業医として企業に勤務することが多く見受けられます。
近年はメディカルドクターや社医、医療コンサルタントを志す先生も最近は見受けられるようになりました。
企業への就職の場合は、社会人経験が重要視される傾向があることや、年収面は医師の時よりも下がることがほとんどのため、多方面できちんと情報収集をした上で決めていただきたいと思います。

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以上、初期研修後の主な働き方のご紹介でした。

もちろん、他にも医系技官などの進路もあるため、進路として上記の選択肢のみがある訳ではありません。

医師の働き方改革が進む昨今では起業・副業をする方も増え、今後も多様な道を選ぶ方がいらっしゃるかと思われます。

将来のキャリアでお悩みのことなどございましたら、是非ご相談くだされば幸いです。

※このコラムは2022年10月に配信した記事です


 

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