【医師ジョブマガジン】アメリカ留学の壁「2023年問題」

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◇ 医師ジョブマガジン 2022.12.23号 ◇
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

今年は留学を望む方や留学帰りの方のお話を聞く機会が何度かありました。

しかしながら「2023年問題」と言われてきた問題を認識している方はそこまで多くない印象を受けます。

ご存じの方も多いかと思いますが、この問題はアメリカ国外の医学部卒業生がアメリカで臨床研修を受けるには、母校がWFME(世界医学教育連盟)のグローバルスタンダード認証を受けていないとアメリカの医師免許を取得できなくなる問題を指します。

これまでは日本の医学部を卒業していればアメリカの医師国家試験(USMLE)の受験資格が与えられていましたが、今後はそうはいかなくなる、というお話です。

※なお、新型コロナウイルス感染症の影響で、開始が2024年に延期されることになりました。

日本では2010年にこの通知を受けて以降、2023年問題に対して以下の対策を講じてきました。

1)臨床実習を72週以上に拡大する
2)カリキュラムを世界標準(実技評価・教育の質への評価)に合わせる
3) 2017年にJACME(日本医学教育評価機構)を設立し、WFMEからの認証を受ける

ちなみに、現状でJACME認定(WFME認定)を受ける大学は全てではありません。

2022年度は82大学に医学部が設置されていますが、そのうち2022年10月現在でJACME認定大学は未だ67大学です。

2024年開始時には医学部を設置する大学すべてが認定を受けていなければ、留学をするという学生の夢を砕くことになりかねません。

お子さんが医学部を目指されている方や学生を指導される立場にある方などは、今後も情報を追いかけてみてください。

※このコラムは2022年12月に配信した記事です


 

>医師ジョブの求人紹介サービス

医師ジョブの求人紹介サービス

クラシスのコンサルタントが、先生の転職、バイト・非常勤の求人探しを全面サポートいたします。
情報収集から転職相談、条件交渉・面接設定など、全て無料にてご利用いただけます。
理想の求人探しをクラシスにお任せください!