【医師ジョブマガジン】サポート詐欺にご注意ください

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◇ 医師ジョブマガジン 2024.05.28号 ◇
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先生方は「サポート詐欺」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

PCの利用中に偽のセキュリティ画面を表示させ、利用者に画面に表示されているサポートデスクを装った番号へ電話をさせ、有料サービスの名目で金銭を騙し取るという詐欺です。

2023年度には複数の医療機関から、医師を含む職員がサポート詐欺に騙された報告が上がっています。

このサポート詐欺の怖いところは金銭を騙し取られる点だけでなく、サポートを騙った詐欺師の指示で遠隔ソフトを入れられ、PCを遠隔操作されることが多いところにもあります。

遠隔操作されるということは、内部に入っている個人情報が閲覧され、さらに流出した可能性も否定できません。

特に学会発表資料、患者資料、患者・職員氏名が書かれた表計算など、PC内に何かしらの個人情報が保存されている場合は注意が必要です。

また、気になる方は調べてみると良いですが、こういった詐欺は「人間心理」をついたものが多くあります。

というのも、こうしたサポート詐欺で表示される警告画面は、簡単には消せないような仕組みになっていることが多いのです。

さらに画面上には、「ウイルスに感染した」「このPCはセキュリティ上の理由から制限されている」「警告!」などの読んでいるだけで焦るような文字が躍ります。

そしてその中で「サポートに電話する」という画面表示と電話番号も出てくるため、PC操作に不慣れな方は画面に表示された電話番号に掛けてしまうことでしょう。

そんなサポート詐欺を防ぐ方法は、警告画面を閉じることです。
しかし先述の通り、サポート詐欺の場合、閉じるボタンが表示されていないケースが多いようです。

その場合にはいくつか解決法があり、一番簡単なものは左上にある「ESCキー」を長押しして閉じるボタンを出し、いつものようにボタンをクリックして閉じることです。

それでも閉じるボタンが表示されない場合、強制再起動やタスクキルが必要です。
もし法人内のセキュリティ部門・システム部門などがあれば、画面に触れず担当者に相談してみることも手です。

そもそもサポート詐欺の画面が出てくる原因としては、サイト上の不審な広告・動画をクリックしたり、検索結果から不審なサイトに入って不審なリンクをクリックする等が挙げられるようです。

こうした手口などを含めサポート詐欺を理解しておけば、実際に出くわした際に「もしかしてサポート詐欺?」と思えるので、インターネットを閲覧する際などは頭の隅に置いておくと良いでしょう。

なお、サポート詐欺に関しては警察庁やIPA(独立行政法人情報処理推進機構)のサイトなどに記載がありますので、是非確認してみてください。

サポート詐欺対策-警察庁
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/support-fraud.html

サポート詐欺の偽セキュリティ警告はどんなときに出るのか?-IPA
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2023/mgdayori20240227.html

このコラムは2024年5月に配信した記事です


 

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