【医師ジョブマガジン】Z世代~若い世代の先生と関わる際に気を付けるべきこと

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◇ 医師ジョブマガジン 2023.12.12号 ◇
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いつぞや「ゆとり世代」・「さとり世代」という言葉が若者世代を端的に指す言葉として使われていました。
しかし、その言葉も既に若者を指す言葉としては使われません。

現在、若者世代を指す言葉としては、「Z世代」という言葉がよく使われます。

Z世代とは、1990年代中盤~2000年代にかけて生まれた世代を指します。
特徴として、生まれた頃にはネット環境が整っていたために「デジタルネイティブ」の世代で、かつ叱らない教育を受けたために自己肯定感が高い傾向にあることが挙げられます。

(ちなみに世代区分が異なる都合上、「ゆとり世代」の一部世代はZ世代にもかかります。)

世代のどの年代かによって年齢は異なりますが、1990年代中盤というと今でいえば27~28歳ごろ。
最短で医師になった方であれば、専攻医からこのZ世代にかかります。

Z世代の価値観は、ゆとり世代と似通う箇所が多いですが、もちろん違う箇所もあります。

自身が心地よい環境・コミュニティで働くことを重視する傾向にあるため、出世を望まない人も多いのが特徴とされています。

これは先述の自己肯定感の高さと矛盾すると思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは間違いで、だからこそ「より自身の居心地が良いと感じる環境に身を置く」ことを重視します。
そして、それが得られないとなると「ドロップアウト」・「転職」を選ぶ傾向にあります。

一方で多様な働き方にも興味のある方が多いため、フレックス・週4日以下の働き方、様々な副業・キャリアに興味がある方が多いのが特徴です。

そうなると上の世代が若い世代を指導する際に重要になるのが、コミュニケーションです。

・疑問などを聞きやすい環境を整える
・指示する際は根拠も添えて的確にわかりやすく行う
・態度・口調などは柔らかくする
・業務範囲・働きに対する適切な評価を行う
・会話の際には受容・共感、プラスの話⇒マイナスの話の順を意識する
・精神論などの根拠のない話はしない

もちろん、コミュニケーションでは当たり前の部分もありますが、前世代から引き続いて若者は「叱られ慣れていない世代」です。
叱る際には何故叱られているのかをしっかりと明示し、必ず最後にフォローをしてあげると良いでしょう。

多くの医療機関の人事が動く来春まで時間もありますので、まずは周囲の方との関わりで実践してみてはいかがでしょうか。

このコラムは2023年12月に配信した記事です


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