求人を選んでいる際、漠然とエリア・やりたいことだけで選んでいませんか？
ご入職の後で、やっぱり思い描いていたキャリアと違った……なんてことが起こると、色々と残念ですよね。
そんな事態をなるべく避けるために、求人選びにおいて抑えるべきポイントを見ていきましょう。
在宅医療の求人選びにおけるチェックポイント
患者さんからのニーズも高く、地域包括ケアシステム構築の観点からも、近年注目の集まる「在宅医療」。
今後ますますのニーズ増が見込まれる分野であり、科目・経験問わずご相談可能な求人も多いことから、次の転職先やアルバイト先として在宅医療にご興味をお持ちの先生も多いかと思います。
しかし、求人数も多く、エリアや給与以外に何を基準に求人を選べばよいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、在宅医療の求人選びに際して最低限チェックしておきたいポイントを3点ご紹介いたします。
(1) 訪問割合
訪問診療には大きく分けて居宅訪問と施設訪問があり、その割合は医療機関によって様々です。
居宅訪問は文字通り患者さんのご自宅に訪問する形で、施設訪問は有料老人ホーム等の介護施設へ訪問し、何名かの患者さんをまとめて診る形になります。
施設訪問の方が病院やクリニックでの診療イメージに近く、また移動時間のロスも少ないことから、スケジューリングがしやすい等の利点があります。
一方で、 “患者様とじっくりと向き合い、生活を支えていく”といった在宅医療ならではの診療スタイルを求める場合には、居宅訪問の方がよりやりがいを感じられるでしょう。
(2) 訪問体制
医師が自分で往診車を運転して一人で訪問する形から、医師・運転手・看護師の3名体制で訪問する形まで、医療機関によって訪問体制は様々です。
中でも看護師同行の有無を気にされる先生は多いでしょう。
しかし、一概に看護師同行なし＝業務負担が多いとは言えない部分もございます。
施設訪問であれば訪問先に看護師が常駐している場合も多いですし、個宅訪問でも処置がある場合だけ看護師が同行するケースもございます。
また、医療補助スタッフが同行の場合でも、カルテ入力や物品補助等はサポートいただけるため、医師の業務負担は軽減されています。
ご自身で運転をする場合にも、別途運転手当が支給されたり、訪問車を貸与いただけたりする医療機関もございますので、運転が苦にならない先生はそういった求人を探してみるのもよいでしょう。
(3) オンコール体制
単にオンコールの有無・回数だけでなく、その体制によっても業務負担は大きく変わります。
主治医制か否か、ファーストコールは誰が担当するのか、必要に応じて出動があるのか、呼び出し頻度はどの程度なのか、など……
細かい部分まで確認しておくと、実際の働き方がイメージしやすくなります。
一般的にオンコール対応ありの場合にはオンコール手当が支給されますので、業務負担と給与のバランスを考えて検討するとよいでしょう。
最後に
以上、在宅医療の求人選びのチェックポイントを簡単にご紹介しました。
上記に挙げた以外にも、先生のご希望や優先する条件等によって確認すべきポイントは変わってきます。
気になる求人で不明点があれば、エージェントが確認いたしますので遠慮なくお申し付けください。
また、最終的にはやはり面接を通して実際に医療機関の方とお話しをし、職場の雰囲気を確認することも重要です。
どんなに条件面が良くても合わないと感じる場合もありますし、逆に条件面であまり期待していなかった場合でも、先方とお話をする中でイメージが変わる場合もございます。
転職活動において、「面接」とは内定が決まるかどうかに直結するとても重要な場面です。面接前には履歴書や職務経歴書を添えて医療機関には相談していますが、面接をするにあたり特に先方が知りたいのは、「面接でなければわからないこと」です。先生[…]
面接に行ったからといって、必ずしも入職しなければいけない訳ではありません。
面接は一方的な選考の場ではなく、先生が医療機関を確認するための場でもありますので、ぜひ気負わずに臨んでいただければと思います。
