先生方は、“ポータブルスキル”という言葉をご存じでしょうか。
今回はこの言葉にまつわるお話しです。
ポータブルスキルとは
一般の転職市場でしばしば耳にする言葉ですが、直訳すると「持ち運びできる能力」です。
この言葉は、文字通り、業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」のことを指します。
例えば、
- 課題把握能力・計画力・実行力などの業務遂行スキル
- コミュニケーション能力・マネジメント能力などの対人スキル
など、幅広く活用できる汎用的な能力のことをポータブルスキルと言います。
近年の転職市場の傾向
従来の終身雇用制度下の労働市場では、年齢が上がれば上がるほど、即戦力として分かりやすい「専門知識・専門技術」──いわゆる「テクニカルスキル」が重視される傾向がありました。
しかし、雇用の流動性の高い昨今では、加えて業種・職種を問わず通用する「ポータブルスキル」も重視されるようになっています。
先程も申し上げましたが、これは一般の転職市場の言葉なのですが、上記の傾向は医師の転職市場にも当てはめ得るものです。
医師という職業自体が非常に専門性の高い職種であることは言うまでもありません。
そのため、専門知識や専門技術であるテクニカルスキルの重要性が高いのは言わずもがなです。
しかし同時に、転職を重ねながらキャリアを形成していく過程で、どんな職場でも活かせるポータブルスキルも重要なものになります。
他の回でも何度も触れておりますが、医療機関側の求める医師像としてテクニカルスキル以外が求められることも増えております。
実際、コミュニケーション能力やマネジメント能力、また謙虚さ・親しみやすさ・協調性など、テクニカルスキル(専門性)以外の面を重視されるケースも少なくありません。
「お人柄」などという言葉でまとめられることもございますが、それらも多様化する転職職場では極めて重要なスキルと言えます。
医師の「ポータブルスキル」
先述の通り、医師であっても転職に際してポータブルスキルが求められる傾向にあります。
例えば、医療機関のご担当者様の言葉で、
「現場の看護師、コメディカルなどのスタッフとしっかりとコミュニケーションをとり、他職種や関係各所と尊重しあいながら連携が取れる先生を求めています」
という言葉をよく耳にします。
もちろん、最低限のスキルがあり、専門性があれば尚歓迎、というのは変わりません。
でもそれよりも、まずコミュニケーション能力、他職種との連携がしっかり取ることが可能な「対人スキル」が必要ということです。
とはいえいくら人当たりが良くても、遅刻が多い、期日を守れないなど、いわゆる「自分にだらしがない人」は言語道断です。
これはよく「対自分力」・「対自己」と称され、自己を客観視して役割を理解し、自分のことをコントロールする能力のことです。
加えて、先述の通り、課題把握能力・計画力・実行力などの業務遂行スキルも必要とされます。
上記であれば、チームで動きますので、課題を把握し、他職種と団結して課題解決のために業務を遂行することを求められることもあります。
特に他職種と動くことが多い在宅診療やセンター化している診療科などでは、テクニカルスキルに加えてポータブルスキルも求められる傾向が高いです。
ご自身が磨いてきた専門性・技術力と合わせて、 ポータブルスキルも上手くアピールできると、より転職活動がスムーズに進むかもしれませんね。
まとめ
- 専門性だけでなく、ポータブルスキルである「対人力」・「業務遂行スキル」なども磨きましょう
- 医療機関側の求める医師像でポータブルスキルを求める例が増加中
- ポータブルスキルも上手くアピールできると転職活動もスムーズかもしれません
しかしながら、面接でコミュニケーション能力をアピールしたいと思って熱が入り過ぎ、言わなくても良いことまで話してしまうケースも見受けられるようです。
医療機関側のニーズによって、アピールすべきポイントも変わってきます。
クラシスではそういった点も含めて先生方の転職活動をサポートしてまいりますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。
何かを新しく始める際には判断に迷うことも多く、色々と情報収集をすることと思います。転職活動もその一つかと思いますが、そんなときに気を付けたいのが、公正な判断を邪魔する様々な「バイアス(≒先入観・偏見)」です。今回はそんな情報収集[…]