嘱託医の仕事とは?働き方と活躍できる職場徹底解説

嘱託医の仕事とは?働き方と活躍できる職場徹底解説

嘱託医の仕事とは?働き方と活躍できる職場徹底解説

医師の働き方の一つに、嘱託医があります。
施設などから委託を受けて働く医師、ということはなんとなく知っていても、その実態についてはあまりピンとこないという先生もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、嘱託医の働き方や活躍できる職場、嘱託医のメリット・デメリットなどを解説すると共に、嘱託医の求人を探すコツについてもご紹介します。

嘱託医はどんな医師なのか?

嘱託医とは、一般的に医療機関や行政機関・介護施設などの委託を受け、一定期間診察や治療を行う医師のことを指します。嘱託医に明確な定義はありませんが、基本的に正規の常勤医とは異なる労働契約で働く、非正規雇用の一種です。

たとえば、定年後に有期契約で再雇用されて働く医師や、他の常勤医よりも少ない日数で働く準常勤などは、嘱託医に該当します。また、介護施設で働く配置医師や、学校で働く学校医なども嘱託医と呼ばれます。

嘱託医の働き方と仕事パターンについて

嘱託医には、特にこれといって決まった働き方があるわけではありません。勤務日数や勤務条件などは各勤務先との契約内容によって決まるため、正規の常勤医に近い形で働くケースもあれば、月に1~数回、1回あたり数時間だけ働くようなケースもあります。契約内容によっては、複数の勤務先を掛け持ちで働くことも可能です。

実際に、常勤医や非常勤医と嘱託医を掛け持ちする働き方や、嘱託医を複数掛け持ちする働き方は珍しくありません。以下で詳しく見ていきましょう。

働き方①:常勤医・非常勤医と嘱託医を掛け持ちするパターン

嘱託医はあらかじめ勤務する曜日や時間が決まっていることが多いため、上手く日程を組み合わせれば常勤や非常勤と掛け持ちで働くことも可能です。普段は常勤医や非常勤医として病院で働き、研究日や勤務がない日に嘱託医として働いているという医師もいます。

また、勤務先が法人として施設や学校と契約している場合には、業務内容の一環として嘱託医業務が含まれているケースや、近隣施設に嘱託医として紹介してもらえるケースもあるようです。

働き方②:嘱託医を複数掛け持ちするパターン

常勤や非常勤との組み合わせではなく、嘱託医を複数掛け持ちして働くことも可能です。出勤日や時間が重ならないように契約内容を調整すれば、掛け持ちでも無理なく働けます。

自分でしっかりとスケジュール管理をする必要がありますが、勤務先のニーズによって月1回~週数回まで様々な勤務パターンがあるため、自分のライフスタイルを優先しながら働くことも可能です。

嘱託医の平均年収について

先述の通り、嘱託医には決まった働き方がありません。そのため、年収もそれぞれの働き方によって大きく異なります。週に1回だけなど非常勤に近い働き方をしていれば数百万円、週5日など常勤医に近い働き方をしていれば1000万円以上となる場合もあり、一概に平均を出すことは難しいです。

ただし、嘱託医は非正規雇用となるため、退職金などはないことが一般的です。社会保険についても、週の労働時間など勤務条件によっては加入対象外となるものもあります。正規の常勤医に近い働き方をしていても、福利厚生面では劣る可能性がある点は注意が必要です。

嘱託医が活躍できる職場とは

嘱託医は、医師を必要とする様々な職場でニーズがあります。主な職場としては、医療機関以外に以下のような場所が挙げられます。

 助産所
 学校・保育園
 高齢者施設

それぞれの特徴や業務内容について見ていきましょう。

職場①:助産所

分娩を扱う助産所では、医療法に基づき異常分娩の対応要員として嘱託医の配置が必要とされています。
助産所は分娩の補助や妊産婦・新生児の保健指導を行う施設ですが、医療機関と異なり医師は常駐しておらず、医療行為を行うことは出来ません。

基本的に正常分娩を扱いますが、分娩時に異常があった際には助産師のみで対応できないため、嘱託医を定める決まりとなっています。
また、助産所で働く嘱託医は、助産所と連携しながら妊産婦の診察や新生児の保健指導なども行います。

職場②:学校・保育園

学校や保育園では、学校保健安全法や児童福祉法に基づき嘱託医の配置が必要とされています。
学校医や園医とも呼ばれ、学校や保育園で過ごす子どもたちが心身ともに健やかに、そして安全に過ごすためのサポートを行います。

業務内容は、定期的な健康診断や保健指導、健康相談、感染症対策のための指導・助言など多岐に渡ります。また、アレルギー児や医療的ケア児の対応、児童虐待の対応など、必要に応じて地域保健・医療・福祉との連携も担います。

職場③:高齢者施設

高齢者施設では、介護保険法に基づき医師の配置が必要とされています。
配置基準は施設の種類によって異なりますが、特別養護老人ホームでは常勤医が必置ではないため、嘱託医と契約を結び定期的な診察を行うケースが一般的です。特養で働く嘱託医は、配置医師と呼ばれます。

主な業務内容は、入居者の健康管理や定期健康診断・予防接種などの対応、入居者の支援などです。必要に応じて適切な措置を取り、施設内でのかかりつけ医の役割を担います。

嘱託医を選ぶメリット・デメリットは?

嘱託医には様々な働き方があり、活躍の場も幅広くあります。ライフスタイルに合わせて働けるなどメリットも多いですが、やはりデメリットがないわけではありません。ここでは、嘱託医を選ぶメリット・デメリットについて解説します。

メリット:新たな経験をすることで知識量が増え、自分でスケジュール管理を行える

嘱託医として働く場合、一般的な病院勤務とは分野の異なる職場で働くことも可能です。職場によって担う業務や求められるスキルは異なるため、新たな経験を通じて知識が増えたり視野が広がったりと、医師としての知見を広げることが出来るでしょう。

また、嘱託医は契約次第で勤務日や勤務時間を調整することが可能です。自分のライフスタイルに合わせてスケジュール管理を行えるのは、フルタイムで働くことが難しい場合には大きなメリットになるでしょう。

デメリット:業務時間の関係上、業務の効率化が求められる

自分でスケジュール管理を行える一方で、嘱託医は決まった勤務日数・勤務時間のなかで業務をこなさなければなりません。限られた時間でやるべき業務を終わらせるためには、業務の効率化が求められます。勤務日数や勤務時間の制約が、デメリットとして感じられる可能性もあるでしょう。
また、嘱託医の場合、働き方によっては個人で確定申告を行う必要があります。事務処理などに余計な手間がかかるのもデメリットの一つでしょう。

嘱託医の求人|探し方のコツとは?

嘱託医の仕事は、業界の人脈・伝手をたどって紹介を受けるケースや、地域の医師会や大学医局を通じて紹介を受けるケースが多いです。また、医師個人と直接契約を結ぶのではなく、関連法人や医療機関と契約を結ぶケースもあります。そのため、嘱託医の求人を自力で探すのはなかなかハードルが高いです。

そうした場合、選択肢となるのが転職エージェントの利用です。常勤や非常勤のほか、嘱託契約の求人を扱っている会社もあるため、相談してみるとよいでしょう。嘱託医の場合、勤務条件のすり合わせや契約内容の精査が必要になりますが、転職エージェントを利用すればその点もサポートしてもらえるため安心です。

医師の転職・バイトなら医師ジョブ

嘱託医に興味があるけれど、実際の働き方がイメージしづらいということもあるでしょう。正規の常勤医とどのように契約が異なるのか知りたいという場合には、ぜひ医師ジョブにご相談ください。

医師ジョブでは、準常勤や定年後の再雇用といった形での嘱託医の求人も多数取り扱いがございます。求人探しや勤務条件の確認はもちろん、条件交渉や面接同行、契約内容の確認まで、無料で全面的にサポートします。フルタイム勤務が難しい、定年後の働き方に悩んでいるといった場合には、お気軽にご登録ください。

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まとめ

嘱託医は非正規雇用の一種で、一般的に医療機関や行政機関・介護施設などから委託を受けて働く医師のことを指します。活躍できる職場や業務内容は幅広く、様々な現場で働くことは医師としての知見を広げることにもつながるでしょう。

働き方にも様々なパターンが考えられ、契約次第で収入面も大きく変わります。正規の常勤医とは異なる契約で働く形になりますので、メリット・デメリットをしっかりと理解したうえで検討することが大切です。

嘱託医の働き方について詳しく知りたいという場合には、転職エージェントに相談するのもおすすめです。サポートが必要な場合には、ぜひ医師ジョブにご相談ください。

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