4月の年度初めから早くも1ヶ月が経ち、時間の流れの速さを感じますね。
4月は新たな環境へ変化した方々も多くいるかと思いますが、入職して最初の頃は「ストレス」を感じる方も同じく多くいらっしゃるかと存じます。
今回は精神科や心療内科がご専門の先生方にとっては当たり前のお話になるかもしれませんが、転職に伴ったストレスに関して解説してまいります。
転職とストレス
あるアンケートでは、転職後3ヶ月までにストレスを感じたと答えた方は全体の80%以上にまで及び、もはやストレスを感じるのは当たり前といえます。
職場のストレス要因は大きく分けて、【仕事の質・適性】、【仕事量】、【職場の人間関係】の3つに分類されるといわれています。
職種や業務内容によってはこの限りではないかもしれませんが、解消法の1つとして「適応力」を身につけることがあります。
適応力
「適応」という言葉には、医学的・医療的なことや生物学的な意味もありますが、ここで意味するのは「心理学上の適応」です。
心理学において「適応」とは、人間が生活環境に応じて現状に適した習慣・心理に変化し、強い不安や葛藤を感じることなく、周囲と調和して生活することを指します。
職場の人間関係でストレスを感じたとき、多くの人は相手に非があると感じ、改めるべきだと考えがちです。
とはいえ、イライラしていたり、不満が募っていたりする状態では解消するための良い方法がなかなか浮かばないことが多いものです。
不満や怒り、不安や恐れといったマイナス感情が支配的な状況下では、冷静な思考を行う大脳の働きが制限されてしまうためです。
そこで大切なのは、一度現状をそっくりそのまま受け入れてみて、こちらから行動するということ。
まずは受容することで、マイナス感情もおのずと立ち去ってくれます。
その上でどうしても職場や相手の対応に問題があると感じたら、理解者を見つけて相談し、相手に改善案を提示しましょう。
気持ちが前向きになることこそ、適応への第一歩といえます。
最後に
あるデータでは入職後すぐに感じたストレスは半年経つと解消・感じなくなっていることが多いそうです。
外的要因でストレスを感じている場合などは、身体が徐々に慣れてきて解消する場合もあるかと思います。
まだまだ、ご不安なことばかりで大変な時期かとは存じますが、何かあった際にはご入職後にもお気軽にご相談ください。