いよいよ来週からは新型コロナワクチンの職域接種がスタートします。
今のところ大村はできるだけ早めに接種したいと考えていますが、ワクチン接種については意見が分かれるところでもあり、慎重に判断したいとも思っております。
先生方は概ねワクチン接種を済まされた方が多いのではないでしょうか。
また、お勤め先で実際にワクチン接種を実施されている方、これからご家族や周囲の方が接種を控えている方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は改めてワクチンの接種状況やリスクについてまとめてみたいと思います。
先生方には今更の内容も含まれるかもしれませんが、是非お目通しいただけたら幸いです。
まず、現時点日本で接種できるワクチンの種類には、「ファイザー社」と「モデルナ社」のワクチンがあります。
■ファイザー社
ワクチン名:コミナティ
薬事承認:2021年2月14日
ワクチンタイプ:mRNAワクチン※
接種回数:2回
接種間隔:21日間隔
接種対象者:12歳以上の方
ワクチン有効率:95%
■武田/モデルナ社
ワクチン名:COVID-19 ワクチンモデルナ
薬事承認:2021年5月21日
ワクチンタイプ:mRNAワクチン※
接種回数:2回
接種間隔:28日間隔
接種対象者:18歳以上の方
ワクチン有効率:94.1%
※メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン
SARS-CoV-2のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだ製剤になります。
本剤を接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生され、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられています。
気になる安全性については、先生方の中にも身をもって体験されている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
主な副反応として、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。
接種直後よりも接種翌日に痛みを感じる方が多く、1回目よりも2回目の接種時の方に副反応が多くみられるという厚労省による中間報告もありました。
また、重大なリスクとしてワクチン接種後の死亡として報告された事例もあることは明記しておかねばなりません。
モデルナについては発表されていませんが、2021年2月17日~6月4日までにファイザー社のワクチンを接種された方のうち、副反応疑い報告において死亡として報告された事例が196例発表されています。
こちらについては情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないとされているものの、基礎疾患のない若年層も含まれており、注視していかなければならない部分です。
最後に国内の接種率についてですが、6月15日時点で以下の推移となっています。
人口:127,128,905人
接種数:16,938,226人
1回目接種数:13,920,953人(接種率10.95%)
2回目接種数:3,017,273人(接種率2.37%)
上記のとおり2回目接種率はわずか2%程度となっており、これは先進国のなかでも下位に位置しています。
我々クラシスのエージェントにできることは限られておりますが、日本の医療の最前線で活躍される先生方が最大のパフォーマンスを発揮していただける環境をご紹介させていただくことで、少しでもこの国の医療に貢献していければと考えております。
今後も大変な状況が続いてまいりますが、まずは先生方お一人お一人がご自愛いただけますようお願い申し上げます。