新型コロナウィルスも世界的に落ち着き始め、多忙だった先生の中にも徐々に転職についてお考えになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうして求人サイトで探していると、気になってくるのが【求人の給与】なのではないでしょうか。
本日は求人に応募する上で重要となる【給与】について、お話をさせていただきます。
求人票の給与
医師の常勤求人の給与は、月給ではなく、年収で表記されることが多いのはご存じの通りです。
ちなみに【年俸】との違いなどは以前もこちらで解説しました。
一般的な職種の場合には、求人票上には月給で表記されます。
ちなみに平均給与などの具体的な金額のお話は、以前こちらで行いましたのであわせてご覧ください。
とはいえ、求人票上の医師の給与の表記は、一瞬よくわからないことも多いかと思います。
求人票というのは、求職者に向けて、企業などが採用活動を行うために募集要項を記載した書類のことを指します。
これは職業安定法に定められた、求職者に対して労働条件等の明示を目的とした書類でもあります。
つまり、WEBサイト上の求人というのは、厳密にはその書類に記載されている条件を転記して掲載しているもの、という扱いになります。
書類はハローワークの他、弊社のような人材紹介会社が保管しています。
尚、書類の上で最低限明示しなければならない労働条件というのは決まっています。
最低限は、業務内容、契約期間、試用期間、就業場所、就業時間、休憩時間、休日、時間外労働、賃金、加入保険などの項目です。
給与の表記や給与条件は定まっているものの、WEBサイト上の求人は「必要最低限の項目」しか掲載されていないことも多くあります。
これは医療機関に直接問い合わせる際も同じだと言え、医療機関の中にはWEB上だと募集の有無くらいしかわからないというところもあったりします。
とはいえ、まったく条件が定まっていないということは考えられないので、本当にその病院が気になるのであれば、詳しい募集要項を問い合わせてみるのは必要なことかもしれません。
結局、給与幅の広さって何?
WEBなどで見る求人の中に記載のある年収の表記については様々です。
例えば、「週4日年収1200万~1300万円・週5日年収1500万~1600万円」や、「年収1000万~1500万円」といった表記です。
後者の場合、年収幅は医療機関ごとに異なり、小さくても100万円程度、大きいものですと1,000万円近い乖離があるものも見受けられます。
「では、自分の場合はいくらになるのだろう?」というのは、皆様が思う疑問だと思います。
一概に全ての医療機関に当てはまるわけではありませんが、一般的には下記内容を考慮して算出するケースが多いです。
● 年齢
● 保有資格
● 勤務日数・勤務時間
● 当直・オンコールの有無
● 今までのご経験やスキル面
求人内容の年収に幅がある際は、先生のご経歴等を頂戴しているエージェントにご連絡くだされば、おおよその金額をお伝えできます。
是非、お気軽にお申し付けください。
また、紹介会社によっては、求人に記載する金額を臨床経験10年目や15年目と統一して記載をしている場合もあります。
ご自身で求人を探す際には、金額の備考に記載がないかなど、注意して見ていただくといいかもしれません。
(ちなみに最大金額はおおよそ臨床経験20年目~25年目くらいの先生で提示されることが多いです。)
ただし、面接前に聞いた給与が最終確定ではないことは、ご注意いただきたい点です。
以前、先生の面接でのご印象が良かったために事前にいただいていた年収よりも提示額が上がり、面接後に提示いただくまで実際の年収が決定しきらないこともありました。
これは良い方に転がったケースですが、そのことによって悩むポイントが増えたという方もいらっしゃったため、それはそれで難しいところだな、といつも思います。
面接後に年収が動くケースは多くありませんが、経験上ゼロではありません。
給与幅の広さは、先生方の年次などの多彩な労働条件から変動することがあるために設けられており、先生個人によって大きく変動する可能性を示唆するものとも言えます。
最後に
確かに、給与は転職先を検討する上で、非常に重要なファクターの1つです。
しかし高額年収のものばかり応募したり、最低額が低いからと候補から外してしまうのではなく、業務内容など全体のバランスも加味して検討してみることも大切です。
今のご自身に1番良い求人に出会い、ご入職まで繋げられることがベストかと思いますし、我々もそうなるよう支援いたします。
年収や業務内容等含め、気になる点は是非お気軽にご相談くださいませ。