医師のよくある転職理由9選!転職成功のコツも解説

医師の働き方として、転職しながらキャリア形成をするというのは珍しいことではありません。
しかし、いざ自分が転職するとなると、「こんなことで転職していいのだろうか?」と悩んでしまうこともあるかもしれません。特に初めての転職では、わからないことも多く不安を感じることも多いでしょう。
転職すべきか悩んでいる場合には、他の医師の転職理由を参考にすると、自身の転職活動に活かせることも多いです。医師の転職理由にはさまざまなものがあるため、他の医師の事例を知ることは自身の視野を広げることにも繋がります。
そこで今回は、医師のよくある転職理由を9つご紹介すると共に、転職を成功させるためのコツについても解説していきたいと思います。

医師のよくある転職理由9選

転職理由は人によってさまざまですが、どういったものが多いのでしょうか。こちらでは、医師が転職を選択するよくある理由として、以下9つをご紹介いたします。

  1. 激務で辛いから
  2. 収入を上げたいから
  3. スキルアップしたいから
  4. 人間関係が良くないから
  5. 開業を目指しているから
  6. 家庭の事情があるから
  7. 転科を希望しているから
  8. セカンドキャリアを形成したいから
  9. 異業種に挑戦したいから

激務で辛いから

激務による体力的・精神的な辛さから、転職を考える医師は多いです。厚生労働省の「令和元年 医師の勤務実態調査」によると、病院に勤務する常勤医の4割近くが過労死ラインを超えて働いているという実態も明らかになっています。
病院勤務であれば、日常の診療のほか当直やオンコールを受け持つのは当たり前で、急を要する対応には休日出勤も珍しくありません。それに加えて論文作成や学会参加までこなそうとすると、ほぼ休みなく働かざるを得ないケースも多いです。激務は医師の転職理由としてメジャーなものの一つと言えるでしょう。

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収入を上げたいから

「もっと給料を上げたい」「給料が業務量に見合わない」といった理由から転職に至る医師も多いです。医師は高給取りと呼ばれる職業ですが、診療科や地域による給料の差は大きいです。また、病院の規模によって勤務内容がほぼ同じでも、給与にかなり差が出るケースもあります。
そのため、現在の勤務先で経験を積んで収入アップを目指すよりも、転職した方がより大幅な収入アップが見込めるケースも多いのです。場合よっては、勤務負担の軽減と収入アップを同時に叶えられるケースもあるでしょう。

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スキルアップしたいから

専門医資格を取得したい、より専門性の高い症例に携わりたいなど、医師としてスキルアップしたいと考える医師は多いでしょう。しかし、業務内容が固定化されている、手術件数が少ないなど、スキルアップには不向きな職場というのも存在します。
そういった職場で働いている医師がスキルアップを目指す場合、指導体制が整った病院や症例数が豊富な病院に転職するケースが多いです。なお、専門医の取得にあたっては認定施設で研修を受ける必要があり、通常の転職とは流れが異なるため注意が必要です。

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人間関係が良くないから

医局に入っていると、派閥や上下関係といった人間関係に悩まされることも多いでしょう。また、職場の雰囲気に馴染めなかったり、上司や同僚と相性が悪かったりといったことが原因で、ストレスが溜まるというのも珍しいことではありません。
仕事だからと割り切って考えられれば問題ないですが、人間関係のトラブルは自分だけで解決できない場合も多いです。変にこじれるとその後のキャリアに悪影響が及んだり、心身に不調をきたしたりする恐れもあるため、転職で対処しようとする医師も少なくありません。

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開業を目指しているから

収入アップや理想の医療実現のため、独立開業を考えている医師は多いです。その場合、開業前に経営ノウハウを学ぶため、開業支援のあるクリニックや雇われ院長などに転職するケースも多いです。
また、開業医は地域の医療機関との連携も大切になります。そのため、開業に向けた人脈作りのために、開業を予定している地域の中小病院などに転職するケースもあるようです。

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家庭の事情があるから

結婚や育児、親の介護など、家庭の事情も転職のきっかけになりやすいです。ライフスタイルの変化によってこれまで通りの勤務が難しくなった場合、今の職場との折り合いがつかなければ転職を考えざるを得ないでしょう。
その場合、当直やオンコールのない職場や時短勤務ができる職場に転職したり、働き方を一時的に非常勤やスポット勤務に切り替えたりする医師も多いです。

転科を希望しているから

キャリアを重ねるなかで、さまざまな理由から転科を考える医師もいます。その場合、同じ職場内で転科をするケースもあれば、転職によって転科を叶えるケースもあります。
たとえば、外科系から内科系への転科で専門臓器が変わらない場合などは、職場内での転科も実現しやすいでしょう。しかし、全く異なる分野への転科の場合、転職したほうが転科しやすいことが多いです。また、職場内での転科には気まずさを感じるという理由から転職を選ぶ医師も多いです。
転科のための転職では、受け入れ先探しが一つのポイントになります。簡単ではありませんが、必要に応じて転職エージェントなどのサポートを受けることも可能です。

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セカンドキャリアを形成したいから

年齢を重ねた医師は、定年退職や体力的な問題からセカンドキャリアの形成を望むケースが多いです。セカンドキャリアを見据えた転職では、療養型病院や介護老人保健施設、または非常勤など、余裕を持って働ける職場に転職する傾向があります。
もちろん、定年退職後も同じ病院で継続雇用が可能なケースもあります。しかし、その場合は給与水準が下がるのが一般的です。業務負担を軽減しつつ給与水準もできるだけ維持したいという場合、転職のほうが好条件であるケースも少なくありません。

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異業種に挑戦したいから

臨床医という働き方を辞めるため、異業種への転職に至るケースもあります。その場合、医師と全く関係のない業種に転職するというよりは、製薬会社のメディカルドクターや保険会社の査定医など、医師免許を活かせる職種に転職するケースが多いです。
なかには自身で会社を起業する医師もいますが、その場合も医師としてのキャリアや人脈を活かせる事業を立ち上げるケースが多いでしょう。

医師が転職を成功させるためのコツ

ここまでは、医師のよくある転職理由をご紹介しました。では、実際に転職を決意した場合、失敗しないためにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。ここからは、転職を成功させるためのコツを解説いたします。

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転職理由を明確化する

転職を成功させるには、転職の目的や理由を明確化させておくことが大切です。転職市場には様々な求人があるため、「なぜ転職したいのか?」という理由がはっきりしないと、判断基準が定まらず転職活動がスムーズに進まないでしょう。
転職理由について考えると、「本当に転職すべきか?」という本質的な部分への理解も深まります。転職したい理由をリストアップしてみると、転職先に求める条件が明確化して求人も絞りやすくなるでしょう。

転職活動のスケジュールを立てる

転職を成功させるためには、情報収集・自己分析・面接対策といった事前の準備が欠かせません。あらかじめ希望の転職時期・退職時期を決めておき、そこから逆算して大まかなスケジュールを立てておくとよいでしょう。
医師として忙しく働くなかで、仕事と転職活動を並行するのは大変です。特に激務を理由に転職を考えている場合、思うように転職活動に時間を割けない可能性もあるため、余裕を持ったスケジューリングが大切になります。少なくとも半年以上の期間を見積もって、じっくり活動することを推奨します。

専門家の力を借りる

一人で転職活動を進めると、視野が狭くなったり判断軸がぶれたりしても、間違いや改善点に気付けないことがあります。転職エージェントなどの専門家に依頼すれば、転職活動に迷いが生じた場合にも、プロ目線での客観的な意見を聞くことができるでしょう。転職活動全般をサポートしてくれるため、多忙ななかで転職活動を進めるのに心強い存在と言えます。
また、医師は知人経由での転職も珍しくありませんが、採用されやすい一方で希望条件と合わなくても断りづらかったり、条件交渉がしにくかったりといったデメリットもあります。その点、転職エージェントとのやりとりでは私情が絡むこともないため、安心して利用することが可能です。

まとめ

今回は、医師のよくある転職理由や転職を成功させるためのコツについて詳しく解説いたしました。
医師の転職理由は、業務負荷・人間関係・家庭の事情など自力での解決が難しい問題から、収入・スキルなどのレベルアップを目指すもの、開業・転科・セカンドキャリアの形成・異業種への挑戦など自己実現を目指すものまでさまざまです。
どの理由が良い・悪いということはありませんので、転職の軸を明確にして、自身にとって最適な転職を目指せるとよいでしょう。行き当たりばったりの転職を防ぐためにも、転職を決めたらまずは大まかなスケジュールを立てておくことが大切です。転職活動に行き詰まった場合には、転職エージェントなどの専門家を頼るのもよいでしょう。
医師ジョブでは、転職の相談から求人検索・書類作成・スケジュールの調整など、多忙ななかでの転職をフルサポートいたします。転職活動でお悩みの際は、是非お気軽にご相談ください。


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